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山桜の襖絵

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今日はしばらくご無沙汰してしまっていた知人からメールが届いておりました。

「桜の季節になると森谷さんの桜の襖絵を思い出します」とあり、心から有り難く思いました。

2年前の3月、東京の「あかね画廊」で個展をした際、両親のために描いた山桜の襖絵も展示したのです。
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どんな人でもそれぞれの人生に、人には言えないような様々な体験を重ねて今日があります。
私の両親も、たくさんの苦労や悔しさ、口惜しさをいっぱい抱えて今日に至ります。

60歳を過ぎて、子孫と二世帯で同居することになり、残りの人生は、今までよりもっともっと笑って、楽しんで
生きてきてよかったと思えるほど幸せに暮らして欲しいな…と願い、両親のいる居間の襖に山桜を描きました。
その襖絵をこの個展に出したことがきっかけで、思いがけず、色々な方から桜の注文を頂き、この2年で随分ご縁も広がり、また本当にたくさんの山桜を描かせていただいたと思います。

心から感謝申し上げます…


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桜、というと夜桜とかしだれ桜が多いのですが、なるべく明るく、輝かしい山桜を描いたつもりです。

本居宣長の歌で

敷島の やまと心をひと問へば 朝日に匂ふ 山桜花

という有名な歌がありますが、戦時中に軍国主義の象徴のごとくに使われたことで、この歌の素晴らしさを語ることはタブーみたいになってしまいました。
もちろん私は国粋主義者ではないのですが、そうではなく、本当にこの歌が好きです。

日本の心って何だろう?というのならば、朝日輝く山桜を見れば、おのずわかることだよ…という意味だと思います。

金色、緋色、薄橙に輝く朝焼けを背景に、山桜の咲く様子…
まだ一度もそんな風景に出会ったことはないのですが、
というか単に早起きして見に行ってないだけなんですけど…

私の山桜のイメージは本居宣長の歌のイメージです。

日本が幸せでありますように。
日本人が日本人らしく、麗しく、美しく、輝いて生きてゆけますように。
私の両親も、私の家族も、日本中の家族と、世界中の家族が、
平和で、幸せでありますように!

朝日に照りはゆる山桜のように、すべての人の人生が、輝かしく、尊く、気高いものであると信じ桜を描きます!



by akikomoriya | 2012-04-26 20:28 | 日本画
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