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静岡県立美術館 実技講座

今日は静岡県立美術館での実技講座がありました。

20日にアイセル21で行われるユネスコ講座「ジャポニスム、ふたたび。」に関連した実技講座で、ジャポニスムの様々な要素の中から「デフォルメ」について学びました。

形態をリアルに正確に捉えようとする西洋の描き方と違って、描き手の感情のままに形態を自由に歪曲させてよいとする「デフォルメ」。
開国と同時に海を渡った浮世絵には「デフォルメ」の要素がぎっしり詰まっていました。それを見た西洋人達は、こぞって「デフォルメ」をまねました。

しかし、本来日本人の行ってきたデフォルメとは決して作為的で意図的なものではありません。それどころか対象に感じ入るあまり、自分と対象とが一体化してしまったところからおのず生じる、私心無き、自我無き、すんなりとした自然な形であるべきなのです。
描こうとする手本は常に自然の中にあり、如何に描くべきかの方法論は常にそれを見る自分の中にあります。

この微妙なニュアンスは日本人でないと理解できないといってよい深遠な領域です。

今日は朝一番で刈り取った猫じゃらしを各々お手に取っていただき、まずは、猫じゃらしと親しみ、お友達になっていただくところからはじまりました。
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あえて人と違ったことをしようとしなくとも、心を透明にし、対象に感じ入るとき、おのずから自分らしい形は描きだされてゆくもの。
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人はそれを見て「デフォルメ」といいます。

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by akikomoriya | 2012-07-15 22:29 | おしゃべり
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