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ありがとうの奇跡 ③

「ありがとう」という言葉を語るとき、紹介しないではいられない人がいます。
雪絵ちゃん、という女の子のことです。

雪絵ちゃんはMSという障害を持っていて、もうすでに亡くなった人なのですが、雪絵ちゃんの話は映画にもなっていてとても有名なので、知っている人も多いと思います。

MSは別名多発性硬化症という病気で、熱が出ると、目が見えなくなったり、手や足が動かしにくくなるという病気で、再発する度に状態は悪くなりやがてはからだが全く動かなくなってしまうのです。

その病気を持つ雪絵ちゃんの詩です。


ありがとう

ありがとう、
私決めていることがあるの。
この目が物をうつさなくなったら目に、
そしてこの足が動かなくなったら、足に
「ありがとう」って言おうって決めているの。
今まで見えにくい目が一生懸命見よう、見ようとしてくれて、
私を喜ばせてくれたんだもん。
いっぱいいろんな物素敵な物見せてくれた。
夜の道も暗いのにがんばってくれた。
足もそう。
私のために信じられないほど歩いてくれた。
一緒にいっぱいいろんなところへ行った。
私を一日でも長く、喜ばせようとして目も足もがんばってくれた。
なのに、見えなくなったり、歩けなくなったとき
「なんでよー」なんて言ってはあんまりだと思う。
今まで弱い弱い目、足がどれだけ私を強く強くしてくれたか。
だからちゃんと「ありがとう」って言うの。
大好きな目、足だからこんなに弱いけど大好きだから
「ありがとう。もういいよ。休もうね」って言ってあげるの。
たぶんだれよりもうーんと疲れていると思うので……。


雪絵ちゃんの人生は短かったけれど、そして治癒するという奇跡も起きなかったけれど、でも雪絵ちゃんの数々の言葉や詩は、映画になり本になり、多くの人の意識を目覚めさせて、たくさんの「大切なこと、本当のこと」を伝え続けています。

これを奇跡と言わずしてなんというべきか!

雪絵ちゃんの詩に出会ったのは、自分の耳が治ってからずいぶん後のことだけれど、この詩を読んで、涙が滝のように出て、そして雪絵ちゃんが言いたかったことがしみじみ心に伝わってきました。
雪絵ちゃんの話をもっと知りたい方は、ぜひ「山本加津子先生」の「雪絵ちゃんの願い」をのぞいてみてください。

冬は心が透明になる季節。
風に吹かれながらそんなことを思います。

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by akikomoriya | 2012-12-09 00:21 | おしゃべり
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