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言霊と日本文化 ②

今日はすっかり滞っておりました「言霊と日本文化」についての続きを
つらつらとお話しさせていただきたいと思います。
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絵描きが言葉について語りますと
畑違いと申しますか専門外な事をしているように思われてしまいますが
前回も言いましたように
日本文化の根っこは「和歌の心」でありさらにその根っこは「言霊信仰」にありますので
日本文化に関わるものは必ず通る道でなのでございます。

日本の文化を他国のものと比べ「我が国にはこんなに素晴らしいものがあるんです!」
と最初に言ったのは
おそらく柿本人麻呂でしょう。
唐の進んだ技術や文化を学ぶために命がけで海を渡るその船出に際し
「我が国には神代の時代から言霊というものがありそれによって幸いをもたらされる国であったのです」
と宣言しています。
つまりどんなに進んだ文明文化が他国にあろうとも
我が国には他国にはない「言霊」がある、ということなのでしょうね。
ご興味のある方は万葉集巻十三 3253をご覧下さい♪

言霊とは良くも悪くも自らの発した言葉が実現し成就してしまうという
言葉の力を言います。
本来和歌のもつ役割とはこの言霊の発動にあったと言われます。
額田王や人麻呂など、整った美しくも力強い言葉を自在に使うことの出来る人が
歌詠みとして尊ばれ
彼らは単に国家の権力の誇示のために歌を歌っていたのではなく
そうでありたまえという祈願を込めて歌を歌っておりました。

歌には物事を現実に呼び寄せる力があると信じられ
そういう歌を歌える人は則ち
神に仕える人でもありました。

良きにつけ悪しきにつけ実現してしまうわけですから
「言霊」がただの迷信ではなく真実存在するパワーであるのなら
それは本当に慎重に使わなければいけないものなのです。
例えば火や金属器と同じように
使い方によっては人々の幸せも招くけれど
使い方が悪ければ争いや滅亡の元となるのが道具です。
言葉は偉大なるパワーを持った人間にだけ与えられた神聖なる道具であったのです。

言葉に対して畏れを感じ
一音一音丁寧に発する、という文化を持っている民族を
私は日本以外に知りません。
さらにはその神聖なる道具を
むやみやたらには使わないお国柄であるということを人麻呂は
「神ながら 言挙げせぬ国」と表現しております。

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むやみに言葉を使うことを慎む。
本当に大切なことだと思います。
感謝と畏敬と慎みとは日本文化の奥義なのでございます♪
マリアちゃんもそう思うでしょ?
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…眠いのね…おやすみマリアちゃん♪

by akikomoriya | 2013-03-15 22:59 | おしゃべり
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