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江戸風情 ③

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松谷みよ子さんの著書で
「おときときつねと栗の花」という児童書があります。
民話の収集に出向いた折
岐阜県恵那で聞いた話らしいのですが
じんわり、しみじみ、心に残る物語であります。

東京からきた子守の女の子が
東京に帰りたい東京に帰りたいと思う内に
山の中で狐の親子に化かされて
本当に浅草の縁日の雑踏を彷徨っていた、というお話し。
今風にいえば「ワープ」ということかもしれません。
負われた子も連れていた子も本人も
山中で発見されたときは傷ひとつなく
山間部ではこいういう「神隠し」とか「天狗にさらわれた」とか
結構、昭和になってもあるようで
静岡の山間部でもリアルな話を聞いたことがあります。
なんといっても本人がまだ生きていて
村人全体の記憶だったりするから面白い。
今年99歳で亡くなった祖母も
村であったいろんな不思議な話、もちろん昭和の話を
色々聞かせてくれましたっけ。
遠野なんかにいけばもっとわんさか残ってるんでしょうかね。

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浅草をさまよっていると
この平成の現代でも
ひょんとそんな不思議な出来事に遭遇してしまいそうな気がします。
雪女もムジナも本当にあったことかも知れないと思えてくる…

高校時代、夏休みの古典の宿題で「雨月物語」の原文を読み
妙に気に入ってしまった記憶がありますが
怪談て怖いと言うよりはなんかしみじみ来るものがありますね~♪
杉浦日向子さんのマンガにも「百物語」という怪談があります。
でも読み物としては小泉八雲の怪談がやっぱり面白いです。

ホラーと怪談は全然違う…
怪談には江戸庶民の人情が溢れている
そして
人間ってこういうもんか~と思わせる発見がある♪
命の教育とかするよりも、ひでぇ殺しかたすると祟るよ!
の方がストレートにくると思うのですが。

人間は不可思議なもの
そして人も動物も木も自然の全てに魂があって
どこかで繋がっている
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今日の空のように
心はいつも晴れやかに…


by akikomoriya | 2013-11-20 22:10 | おしゃべり
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