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梅の花咲く

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父は梅の花が好きで
梅描いて~梅描いて~というので
我が家の玄関には梅の絵が掛けてあります。(もちろん冬~春の間だけですが)
ちなみに実物はもっと横長であります。

父は「梅は匂い、人は心」という本がお気に入りで
梅が咲くとやたらはしゃぎます。

しかしながら
はさみを使うのが好きで(あんまりいいことじゃないですよ…)
ちょきちょき切りすぎるため
梅の枝もやたら短く
見るに堪えない…
毎年「切りすぎだよ!」と怒るのですが
毎年切りすぎてくれる父であります。
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いつだったか
まだ下の娘がベビーカーに乗っていた頃
お兄ちゃんを連れて三人で近くの梅林に歩いていったことがありました。
いつものお散歩コースとはちょと違った道を通ったときに
通りを越した角を曲がったら、ふいに梅が咲いていて
こんなところに梅林が…と驚いた記憶があります。
あまり手入れをされていないようで
枝も伸びたい放題で
下草もぼうぼう…
でもだからこそ、そこここに何かがかくれているような
不思議な空間でした。

夕暮れで
辺りは薄ぼんやりと黄色のような桃色のような光が差していて
お兄ちゃんの手を引きベビーカーを押しながら
しばしだ~れもいない梅の花畑で佇んでいたことがありました。

筑波時代の友人で
妖精を見たことのある人がいます。
本当に羽が生えていて
半透明だったといいます。
真面目な人で
妄想癖や虚言はないように思われました。

きっとここにも梅の花の妖精がいるんだろうな~と
そのとき思いました。
何とも幸せで
理由もなく有り難く
ただ幸せで…

次の日
もう一度そんな気分になりたくて
同じ時間に同じようにまた三人で出掛けたのですが
何故か…
何もかもが違っていたのです。
言葉では説明できないのですが…
強いて言うならその日は妖精はいなかった。

こんなことが幾度かあります。
カメラも持たずにふいに子供達を連れて歩いていて
あ、今妖精がいる…って何故かそう思います。
そして次の日来ても、もうダメなのです。

絵本出版最大手の編集の方といつだったか打ち合わせをしたとき
いくつかあった絵本のアイデアスケッチの中で
妖精の作品を見て
急に不機嫌になり
「こういう実在感のないものはやめてくださいね」と強く言われたことがあります。

妖精が実在しない?

それでもったいない話ではありましたが
そこの出版社のお話はなかったことにしてしまいました。
今考えるとホントもったいなかった…

でも
花の下には妖精がいると
私は本当にそう思うのです。
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by akikomoriya | 2014-02-26 20:11 | おしゃべり
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