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羽鳥の森の山桜


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何年か前のこと
いつもお世話になっている東京銀座4丁目のあかね画廊で個展をさせていただき
最終日の最後のお客様が
浅草の画商さんだった。
老人ホームの玄関ホールに掛ける絵を探しているんだけどということで
その時非売品として展示していた山桜の襖絵をとても気に入ってくださった。

後日連絡があり
富士山と山桜の160号の作品を注文してくださる。

それで
どこの老人ホームなんですかと聞くと
静岡というのでびっくり
それで
静岡のどこでしょうと聞くと
羽鳥、とおっしゃる。

え?羽鳥?それ私の故郷ですけど!
羽鳥のどこです?

よくよく聞いてみると
森谷家代々のお墓を守ってくださっている菩提寺(洞慶院)のふもとだった!
これにはびっくり!

老人ホームに無事絵を納品して
老人ホームの皆さんもとても喜んでくださり
以来毎年敬老の集いには
入所されている方々のお作品の講評をしに伺うようになっています。
で、今日も行ってまいりました。
「羽鳥の森」というホームで
施設長さんもスタッフの方もホントアットホームで
和やかそのもの!
喜寿、米寿、白寿そして百歳以上の皆様の長寿を一緒に祝わせていただき
毎年ほんとに有り難い・・・

後から分かったことだけど
羽鳥は明治になるまで
山桜の名所だったとのこと。
洞慶院のすぐ近くに今は廃寺になってしまった「建穂寺」という古いお寺があり
門前には京都から送られた山桜の並木があったとか。
浅間神社のお祭りには建穂寺から稚児舞行列が出て
それはそれは壮大なお祭りだったと。

老人ホームに山桜を納品したご縁で
浅間神社にもこの春山桜を奉納させていただくことができ
ご縁の不思議を思い知る。

そういえば
画商さんが目を留めてくれた山桜の襖絵は
両親のために親孝行で描いたものでした。
森谷の両親のために描いた山桜が
回り回って色んなところに広がって・・・
今年は11月に山桜の絵本に挿絵をする仕事もあります。

山桜・・・本当に不思議・・・
桜には神さまが宿っているとは言うけれど・・・
有り難くもったいないご縁です!






by akikomoriya | 2015-09-13 19:32 | 日本画
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