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蝶の夢


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連休中に宮島の厳島神社に行ってまいりました。

鎌倉も好きですが
平家ファンの私としては
なんといっても厳島神社!
・・・ということで今日は長々厳島神社について書きまっす(^^)/

絵でも何でもそうですが
作られた作品というものは制作者の分身となって
作者の人柄や思考を如実に映し出します。

大海原に降り立つ鳳のを思わせるような壮観な社殿。
厳島神社は
海に浮かぶ(ように見せる)という奇想天外な発想と飽くなき挑戦。
後先考えずに最高のイメージに向かってぶっ込んでゆく
無邪気で向こう見ずな清盛の人柄を偲ばせます。

かといって
決して歴史に語られるような「傲れる平家」を思わせるような
いかにも権力の象徴的な傲慢な建造物ではなく
禁足地である島そのものに釘を打つことの無いよう
神仏への畏敬を最大限に表現した最も日本人らしい建物のひとつと言えます。
また
海上に建てるという前例のない社殿の維持管理のために、各所に凝らされた工夫は
地元の漁民や大工達と膝をつき合わせて緻密に計算し
何度も図面を引き直したであろう、清盛の懐の深さを垣間見ます。

源氏の世になっても地元の人々によって平家の社殿と荘厳な納経が守り続けられた理由は
それが権力によって押しつけられたものではなく
安芸の国の人々と一丸となって作られた努力の結晶だったからでしょう。

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温暖化による海面上昇や近年の大型台風なども含め
この800年の歳月これだけの社殿を維持管理してゆくことは
いかに困難であったかは想像に難くありません。
実際、厳島神社は年中修繕をしている。

あと15㎝床を高くすれば社殿の維持はずいぶん楽に、安全になる
しかし、その15センチを妥協すれば
大潮の際に海面に浮かび上がるような絶景は当然損なわれる。
美を優先するために
そのギリギリの線で勝負し
自然との共存と絶え間ない人手を前提とした大胆な挑戦。

勝利を得たと言え
猜疑心のあまり骨肉相喰む源氏は一代で絶えますが
海に散った平家一門の美学は800年の歳月色褪せることなく今や世界遺産に!
清盛様もさぞかしご満足でありましょう・・・

修学旅行以来の宮島でしたが
あと何度でも訪れたいと思わせるような
後ろ髪引かれる安芸宮島の厳島神社でした(^^)/







by akikomoriya | 2015-11-26 11:55 | 日本文化
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