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平家落人の里

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先日、富士宮市稲子の平家落人の里を散策してきました。
旧芝川町のこ~んな山奥に、平維盛のお墓があるのです!
稲子川温泉ユートリオといえば地元の人はすぐに分かるところですが
とにかく静かな山あいの集落・・・

富士宮のお友達ルナちゃんが道案内してくれまして
なが~くこのお墓を守って来られた御子孫の方のお話も伺うことができました。
乱世を儚んで入水した維盛のお墓は全国各地にあるので
お墓と言うよりは
落ち延びた家臣らが
主君を偲ぶ宝塔を建てたのであろうと言うことでしたが
この宝塔が棚田のただ中に800年の歳月佇んでいたと思うと
感無量でございました・・・

この付近には他にも平家由来の場所があり
「自害沢」と言われる沢からは
江戸時代になって、刀が発掘され
どうも自害の際に使った物らしい・・・ぎょえ(>_<)

それを発掘した家で不幸が続いたため
御子孫の家で保管することになり
ご供養いただき今は不幸はないようです。
は~よかった・・・

人の想いというものは
モノや土地にべったりとはっついているものなのですね。
血痕やもろもろの残骸は綺麗にお掃除することはできても
想いというものは目に見えないから厄介です。

自分がこの世を去るときは
あれこれ残念な事やら悔しい事やら、はたまた無念極まりないこともあるかも知れませんが(そうでないことを願いますが!)
万が一不本意な死であっても
恨み辛みは残さずに
「万事これでオッケ~」と笑顔で去ってゆきたいものだと思ってしまいました。

それにしても
この山中に・・・800年の歳月主君を守る家があるとは
あらためて感無量・・・
晩秋の里山に佇む宝塔・・・
棚田に早苗が揺れる頃、また立ち寄ってみようと思います。

by akikomoriya | 2015-12-16 19:58 | おしゃべり
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