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ジャポニスムふたたび 60話「緩やかな共存 今こそ求める」

静岡県は緊急事態も解除され、ほっと一息・・・

皆様いかがお過ごしでしょうか?

SBS学苑も早く再開したいですね~!

今日の挿絵は、だいぶん古い絵ですが

シロツメクサは大好きな花♫ちょっと盛りを過ぎましたが

まだまだあちこちで咲いてますよね!



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緩やかな共存 今こそ求める                 

       

 新型コロナウィルス感染症拡大により人類が疲弊しきっている現在、こともあろうにこの時とばかり、生気を吹き返している存在がある。それは大気と水である。

 米航空宇宙局(NASA)によれば、3月には早くも中国・武漢を中心に大気汚染の緩和が見られたという。インドでも大気汚染の改善により、30年ぶりにヒマラヤ山脈が目視できるようになり、観光客がいなくなったベネチアでは、水路の水が透明になり、魚が見えるようになったという報告もある。わずかこの2、3カ月で地球環境は急速に息を吹き返しているというのだ。 

 人類が不自由を強いられ苦しむ時、地球環境は息を吹き返し、人類が欲望のままに快適さを求めれば、地球環境は危機に陥る。このねじれた関係をどう修復していくべきか。それがこの先、人類存続の最大のテーマになっていくだろう。

環境を破壊をせずに地球文明を繁栄させるためには、「人間の欲」を制し、「自然に寄り添う」ことが必須となる。日本人が自然との共存にたけた民族であったことは、多くの人が指摘する通りである。その背景には、自然を神とみなす神道文化や、人間の方から自然に歩み寄っていく和歌や俳諧文化、人間の欲を制する仏教文化、品格を重視した武士道精神などが常にあった。

日本文化の中には、前述の必須項目である「欲を制し」「自然に寄り添う」の要素があふれている。さらに付け加えれば、その日本文化の根っこには、「環境破壊」と「戦争」の痕跡を持たない穏健な縄文文化が控えている。

 「日本文化」という世界の中の例外が、今ほど地球社会に求められている時はない。この列島の上で育まれ、受け継がれてきた、欲を制して、人と人、人と自然が緩やかに共存する知恵と工夫は、今こそ現代文明のあらゆる面々に落とし込まれ、反映されるべきであろう。

そのためにも、日本文化の深層を丁寧に掘り起こし、広めていきたいと思う。

 


by akikomoriya | 2020-05-18 12:07 | ジャポニスムふたたび
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