カテゴリ:日本画( 59 )

ジャポニスムふたたび41話

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静岡新聞22日朝刊 ジャポニスムふたたび 41話
『「おのずから」待つ慎ましさ』



「おのずから」という言葉が日本人は好きである。そして貴んでいる。どのくらい貴んでいるかといえば、そもそも日本人にとって最も尊重すべき「自然」という語の本来の意味は「おのずから」である。人間の手など入らずとも生々流転し謳歌される、大いなる「おのずから」の世界を、明治以降「自然」と呼ぶようになった。

「おのずから」は、たった一粒の種の中にも作用している。おのずから発芽し、花開き、結実し、翌春またおのずから芽を吹く。種を撒くのは人間の手であっても、雨を降らせ、日を照らせ、森羅万象を生かしめるのは、大いなる「おのずから」の力である。農業とはまさに人間と「おのずから」の共同作業であることを日本人はよく知っていた。

さて、日本人の造形活動には明確なひとつの方向性がある。それは人間の手業のみに固執せず、「おのずから」の作用を待つ慎ましさである。絵画、建築、造園ではゆったりとした間がどうしても必要であるし、芸能、武道では呼吸を重んじ、文学は句間行間に余韻を持たせる工夫がある。和歌俳諧に始まる日本人のあらゆる造形活動は、いずれも「おのずから」という見えない流れとの共生を求め、そのコツを提示している。

これを「国造り」という造形活動に提示したのが聖徳太子であって、十七条の憲法第一条の「以和為貴」もまた「おのずから」が重要な要素となっている。

「争いを避け、身分の上下に関わらず皆が和を心掛けるならば(中略)物事はおのずから開けて、万事成就する」と、聖徳太子は「おのずから」の摂理を国の指針の筆頭に挙げている。

和を志す「人の心」が種を撒き、万物を生かしめる「おのずから」の力がそれを成就させる。いわば天と地の結び目に生じるという「万事成就」の摩訶不思議を、日本人として体現したいものである。



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by akikomoriya | 2018-10-24 20:21 | 日本画

森谷明子日本画展

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個展のご案内です♬

六本木ストライプスペース
10月13日土曜日~20日土曜日まで
11時~16時30分
最終日は17時半終了です。

土曜日から土曜日までですのでご注意ください。
日比谷線、大江戸線の六本木駅から
芋洗い坂をくだり左側にストライプ模様のビルが見えます。
駅からはすぐです。
会期中は在廊予定です。

昨年秋の浜岡カントリーでの個展の内容に加え
あらたに三種類の桜の二曲一双屏風(未表具ですみませんが・・・)
が三点追加です♪
ぜひお出かけくださいませ♬

それからとっても個人的なことですが
メールをくださった城山中学の後輩の旧姓「朝田さん」
お懐かしいです~
本当に有難うございます。
お返事したいのですが
何度送信してもエラーで戻ってしまいます。
このブログを見ていたら
もう一度ご連絡ください♬
ではでは!
文中にアドレス貼り付けて頂けますでしょうか?


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by akikomoriya | 2018-09-29 11:55 | 日本画

しずしん本店ギャラリー

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静岡は花散らしの雨が静かに降っております。
展示会のお知らせです。


しずおか信用金庫カレンダー制作記念の展示会が
「しずしん本店ギャラリー」で
4月25日から6月21日まで。

しずしん営業時間内のみの展示なので
平日の9時から3時までになります。
浜岡のように広くないので
昨年描いた新作を中心に展示です。
浅間神社に奉納した屏風は今回ありませんが
別の「富士山と山桜」を出します。
鷹匠通り沿い
日吉町の駅を降りて
北に向かって6件目の茶色の建物が
しずしん本店です。

ではでは今日もまた
素敵な一日をお過ごしください!


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by akikomoriya | 2018-04-06 15:23 | 日本画

微笑みの天使

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浜岡の個展で、意外にも人気だったのが
磐田カトリック教会付属幼稚園に寄贈した天使の絵。


後で聞いたことだけど
この絵の前でいつまでも動かないご夫妻がいらしたとのこと。...
17年前に事故で亡くなった娘さんのことを
「ここにいた!」と涙を流しておられたと。


この17年
気持ちが晴れることなく…
でも娘は今こんなに元気に笑っていて
自分たちも頑張らなくては
と話しておられたとのこと。


そのお話伺って
涙が止まらず、また心から有難く思いました。

お顔の感じが似ていたのかもしれないけれど
もしかしたら本当にその娘さんの魂が
その日そこに降りていたのかもしれない、と
ふと思ってしまった。


絵は所詮「モノ」。
物質である以上いつかは消えていく。
全身全霊掛けて描くけれど
いつかは朽ちて捨てられ消滅するくらいの軽やかさをもって考えている。


けれど
「モノ」には必ず魂や精神が宿る。
それを「形霊(かただま)」という。
あるいは縁に触れ
おなじ波動を持つ霊が、そこを「依り代」として宿る。


モノと霊の不思議な関係を
その素晴らしさも、怖さも、何度も何度も見てきたので
今更疑う余地もなく
私は確信持って信念をもって
絵という「モノ」を生み出したい。


自分の絵がよいよい「依り代」であるように
またよりよい「形霊」を発動するように。


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by akikomoriya | 2017-12-08 21:21 | 日本画

しずおか信用金庫 平成30年 カレンダー

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平成30年 しずおか信用金庫カレンダーです。

店頭には…置いてないかもしれませんが
もしかしたら、窓口でお声がけいただければ
購入できるかも、とも思いましたが…
やはり販売もしていないご様子。
お得意様でないと入手できないかもです。
ごめんなさい!


浅間神社奉納の屏風絵や
今回浜岡に持っていけなかった
来迎院の蓮の作品も使用しております。
どのページも
デザイナーの佐藤さんが
本当に丁寧に美しく仕上げてくださいましたm(__)m
表紙もお品よくとっても嬉しいです!

また
多分4月下旬に
静岡市相生町のしずしん本店ギャラリーで行う予定です。


ではでは皆さん
明日もまた
心も体も清々しい一日をお過ごしください

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by akikomoriya | 2017-11-23 20:21 | 日本画

個展終了

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今日は小学校でお世話になっていた
ガールスカウトのリーダーと35年ぶりくらいでしょうか
本当に久々の再開でした。
可愛らしくて男気のある素敵な方!(もちろん女性です!)
変わらぬ笑顔にまたまた胸がきゅんとなる!


時々思い出すのだけど
ガールスカウトには入団して昇級?するときに暗唱する
10の掟というのがあった。
1ガールスカウトの名誉は信頼されることであります。
2ガールスカウトの役目は人を助け人に役立つことであります。
3ガールスカウトは忠実であります。
4ガールスカウトはすべての人々の友達であり他のガールスカウトとは
  互いに姉妹であります。
・・・
10ガールスカウトは思いにも言葉にも行いにも純潔であります。
というもので
特に10の「思いにも言葉にも行いにも…」に関しては
なんとも崇高で難しいことであると幼心に思いました。


しかしあの
かっちりした制服と
人のお役に立つことを喜びとする日々の訓練が
自分には心地よく、かなりはまっていたのであります。

毎週日曜日、9時に教会が終わり
9時からガールスカウトの集会があるのでダッシュで駆けて行って
日曜日はいつも忙しかった。


35年ぶりのリーダーは
「一日一善、一日にひとつでいいからいいことをする
そして立ち去る時はしっかり片付け!」と今日もおっしゃてくださった!
日々の暮らしの中にもガールスカウトの精神を
今でもちゃんと反映されていらっしゃる姿が
お年を召しても輝かしく感じられました。

懐かしい方々との再会に胸がキュンキュンの一日でした。
無事に一か月半の展示を終えることができ
お忙しい中ご来場くださったたくさんの皆様と
影に日向にご協力くださったこれまたたくさんの方々
こうしてFBを通じて応援してくださる皆様にも
心から心から感謝申し上げます。


めったに飲まないのだけど
今夜はキリンの秋味で母と乾杯いたしましたm(__)m


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by akikomoriya | 2017-11-12 22:03 | 日本画

県立美術館ワークショップ

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http://www.spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/exhibition/detail/31
静岡県立美術館で行われている
「美しき庭園画の世界」ワークショップです。
今日明日の二日間で巻物の制作無事に終了いたしました。


美術館の展示は池大雅や谷文晁ををメインとした庭園画
大名屋敷、上、中、下それぞれに庭園があり
江戸の町には千を超える庭園があったようです。
これにはびっくり!
大名らは、それらを巻物などの絵にして自慢していたらしい。

ワークショップの方は
県立美術館の周りの風景を庭園に見立てて
水墨の技法も学びながら
巻物に仕立てます。

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池大雅の大作も、なかなか素晴らしかったです。
こういう作品には
笑顔でへそ出しの酔っぱらいのおっちゃんが付き物ですが
とりあえず、へそは出ていないようですね!

私は呑んでも呑まなくてもほぼ変わらず
お酒なくても日頃から
しゃべれる笑える泣ける
ついでに失言多し、なので
お酒はお付き合いの時しか飲まないのであります。
呑んでご機嫌になるというのが羨ましい。

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谷文晁の富士山が個人的には気に入りました。
素晴らしい・・・

招待券たくさんあります。
ご希望の方ご連絡くださいませ!

最後にお生徒さんのお作品(下書きですが)

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お上手です!


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by akikomoriya | 2017-10-29 19:56 | 日本画

静岡県立美術館 実技講座

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静岡県立美術館 ワークショップのお知らせです。水墨の技法を学びながら巻物に絵を描きます♬
講師は私、森谷明子です。

実技講座・日本画
巻物に描く 秋の庭園画...
江戸時代の庭園画には、当時の社寺や文人の居宅の庭園、そして中国の憧れの庭園が描かれています。その中には、当時の画家が自ら庭園に足を運び、心を動かされた風景が一つの巻物におさめられているものもあります。今回の実技講座では、このような庭園画にならって、豊かな自然に囲まれた静岡県立美術館の周辺を散策し、あなたの心をとらえた景色を巻物に描きます。秋の色づく木々を楽しみながら、あなただけの巻物を描いてみませんか?

開催日 2017年10月28日(土) ~ 2017年10月29日(日)
時間 10:00~16:30
場所 静岡県立美術館 実技室
対象 中学生、高校生、一般
定員 12名
参加費 材料費: 1,000円程度
観覧料: 一般:800円 70歳以上:400円 大学生以下無料
※ 講座内で観覧します
持ち物 ・絵の具や筆(使い慣れている筆があればご持参ください。日本画用の絵の具はご用意があります。アクリル絵の具や水彩絵の具をご使用になりたい方はご持参ください。)
・スケッチブック(A4程度)
・カメラ(携帯電話・デジタルカメラ等、写真撮影ができるもの)
※ 動きやすく、汚れても良い服装でご参加ください。
申し込み お申込み用紙をご記入の上、下記のいずれかの方法でご応募下さい。
(1)FAX (2)郵送 (3)実技室ポストに投函する
先着順です。お申込みをお受けできない場合に限り、電話にてご連絡いたします。
申込み締切 2017年10月21日(土)必着
※ こちらのイベントは2日間連続でご参加ください。
申込み用紙はこちらから(PDF:762KB)

http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/program/detail/94

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by akikomoriya | 2017-10-12 21:33 | 日本画

森谷明子 日本画展

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今日もたくさんのお客様が会場にお足を運んでくださいました。
ちょっと休憩 休憩

懐かしい磐田からのお客様も多く
幼稚園から高校までを過ごした様々な想い出がよぎりました。


先週、浜岡中学校の全校生徒対象の講演があり
自分が絵本を描いたり
奉納絵画を志すようになった原点は
カトリック教会付属幼稚園での思い出だという話をしました。

毎月いただく「こどものせかい」という絵本冊子では
いわさきちひろの絵がリアルタイムで見れたり
巻末には世界の巨匠たちの聖母子像や聖画が載っていました。
今思えばなんて贅沢な絵本でしょう!


何かを伝える媒体として
あまりに美しい絵本というもの
そして
祈りを捧げる形としての聖画というもの

そんなものに憧れつつ
いつか自分もそういうものを描いてみたいと願うようになり
今に至ります。

今日まで支えてくれたたくさんの皆さん
たくさんの出来事
たくさんの目には見えないお導きに
心から心から
感謝申し上げます。



会場の一番奥に
お世話になった聖マリア幼稚園に寄贈した
天使の絵が飾ってあります。
その下に
私が子供時代からずっと大切にしている
絵本冊子「こどものせかい」も展示しました。

ちなみに投稿している絵は
「こどものせかい」の巻末に載っていたもの。
修道士であり画家であった
フラ・アンジェリコの「受胎告知」です♬
祈りつつ描き
描きつつ祈る姿は
洋の東西を問わず
尊いなと思います♬

会場いらした方
一番奥まで
是非ご覧くださいませ♬


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by akikomoriya | 2017-10-09 18:51 | 日本画

浜岡カントリー 森谷明子 日本画展

お陰で無事に搬入飾りつけが終わり
よい感じの空間になりました。

展示室は屏風の部屋
絵本の部屋
浅間神社奉納屏風を中心とした部屋
の三部屋。

全部で屏風が13台。
よくもまあ
こんなに描いたもの…
家族や支えて下さる多くの皆様に
心からの感謝がこみ上げます・・・

懐かしい磐田からのお客様も多く
幼稚園から高校まで過ごした様々な想い出がよぎります。

先週は浜岡中学校での全校生徒を対象としたおはなし会があり
幼稚園時代から今日に至るまでの
さまざまなお話をさせていただきました。

ひとつひとつ
守られ導かれて今日に至ることを
ひとつひとつかみしめ

感謝の気持ちを表すことができますように。
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by akikomoriya | 2017-10-09 16:44 | 日本画