![]() 以前もお知らせした、今月24日からはじまる「椿の里」での展示会のお知らせです♪今回小林椿園先生との初の2人展となります♪ 「西行と桜」 ~書画の楽しみ屏風展~ 3月24日(土)~4月8日(日) 10:00am~5:00pm 椿の里「ギャラリーKISUI」 椿の里内にある古民家のお食事処をお借りし、小さな屏風を5点と掛け軸などを展示販売致します。 これから毎年テーマを決めてこの小さな屏風展を続けてゆきたいと思っています。椿もちょうど見頃、是非お出かけください♪ 西行というと、以前このブログでも話題にしました「願わくは 花の下にて春死なん その如月の望月の頃」が有名ですが、今回はそれ以外にも、小林椿園先生の書による素敵な西行の歌が出ます。私自身、「こんな歌もあったんだ~」と改めて発見することもあり、準備しながら楽しくって仕方がないのです。 絵の方は当然「山桜」のみです。江戸時代にクローンとして作られた改良種の「染井吉野」は平安時代にはありませんから。扇面や和紙に描いた俳画風ものもあり、今回の展示はとにかく準備していて楽しいです。 ところで今NHK大河ドラマで「平清盛」、いいですね~いいですね~☆☆☆視聴率が云々と聞きますが、私としては小学校2年生の時から見続けてきて、映像的には自己内最高評価でございます♪内容的には、平将門を主人公にした「風と雲と虹と」が今まで一位だったのですが、これと同じくらいはまっています。 西行は今、藤木直人の演じる北面の武士、「佐藤義清」として出ております。そろそろ出家でしょうね。藤木直人の出家姿興味深いです♪実際西行の出家の理由ははっきり分かっていなくて、ドラマの内容もあくまで推測の域なのですが、今回は璋子とのやり取りがきっかけになるようですね。 この時代のことはとにかく記述も残っていないことが多く、ドラマも推測と史実が折り重なっていますが、清盛が白河法王の落とし胤という説は、ほぼ事実でしょう。京都に白河法王の側室であり清盛の生母あるいは養母とされる「祇園女御」のゆかりの寺、「祇園寺」がありますが、これは811年の空白の歳月を経て平成8年に再建されてたものです。 長い長い間、平家は「おごれる平家」と言われ続け、「負け組」の象徴のように扱われてきましたが、退廃した貴族社会から政権を奪い、力強く新しい世を夢見て突進し続けた平家のパワーを、私は尊敬しています。 西行は「平家」とも「鎌倉」とも顔が通じる不思議な存在でありながら、その詳細は謎!という人物。落ちてゆく貴族社会と、源平の盛衰を見届けた西行が、何を桜に託し、何を求めていたのか…桜の季節がくる度に、それを思います。 少しでも西行の気持ちに近づける「西行と桜」展であるように、あと少し準備を進めてみます。乞うご期待♪ ▲
by akikomoriya
| 2012-03-10 23:09
| 日本画
![]() 静岡浅間神社 大歳御祖神社 日待祭灯籠 お日待祭の灯籠を今年も描かせていただきました。今年は桜を描く機会が多かったので、お礼の気持ちを込めて山桜にしました。神殿の正面に飾っていただき光栄です。しかも…よく見ると、昨年奉納した作品も展示されておりました。大歳御祖神社の神様は古くよりこの地にあった「安倍の市」の守護神です。その「安倍の市」を歌った万葉歌があり、作品にしたものです。 ![]() 「焼津辺にわが行きしかば 駿河なる安倍の市道に逢ひし児らはも 春日蔵首老」 ▲
by akikomoriya
| 2011-09-24 14:53
| 日本画
![]() ![]() 木枯の森 F20 書 小林椿園 「羽鳥の森」にはもう一点、書家の小林椿園先生との合作「木枯の森」を納品させていただきました。藁科川の中州にある、静岡県の指定名勝「木枯しの森」です。清少納言の枕草子にも登場し、古来より歌枕として多くの歌が残されています。このあたりの風景は、市の中心部より車でたった15分程とは思えぬほど、のどかで美しい風情が残っています。「銀の匙」の筆者である「中勘助」が、羽鳥をこよなく愛し、長く滞在されたことは有名です。 小林先生に書いていただいた和歌は、新後選和歌集・読み人知らず「「人知れずおもい駿河の国にこそ身を木枯の森はありけれ」です。 先生の華麗で力強い作風は、見るものを飽きさせない魅力があります。先生ご自身の生き方も、お作品も、女性でありながらとってもカッコイイのです。今回は、森のまあるい形に合わせて、丸みのある配置で書いてくださいました。また、絶妙な滲みで切ない恋の歌を表現してくださっています。 書画は古来よりいつもともにあるものでしたが、現代はなかなか一緒に楽しめる機会が少なくなりました。これからも、こうした古くて新しい表現を、模索してゆきたいと思っています。 ▲
by akikomoriya
| 2011-09-19 09:23
| 日本画
![]() やまと心を人とへば 126cm×3018cm 10月にオープンが予定されています、静岡市葵区羽鳥の老人ホーム「羽鳥の森」に、昨日、日本画作品を無事に納品してまいりました。ご依頼の方のご意向で「富士と桜」をモチーフに、明るく輝かしい富士と山桜を描かせていただきました。 実はこの作品は、今年の4月にオープンした浜松市「鹿島の郷」に納めた山桜の絵と双子の作品になります。 羽鳥、鹿島、両方の作品のタイトルを並べて冒頭に「敷島の」をつけると…本居宣長の和歌「敷島の大和心を人問へば朝日に匂ふ山桜花」になります。 花見というと、染井吉野やしだれ桜の「夜桜見物」が風流なのかもしれませんが、朝日に輝く山桜の方が私は好きです。 羽鳥・鹿島ともに、ご入居される皆さまが、人生の最後のひとときを、明るく輝かしく喜びに満ちてお過ごしになられますよう、心からお祈り申し上げます。 ![]() ▲
by akikomoriya
| 2011-09-18 22:09
| 日本画
![]() 福桜 F10号 SBS学苑「楽しく描こう日本画講座」を受講されている皆さんの作品が、SBS学苑祭に出品されます。 会期 前期:平成23年9月16日(金)~18(日) 時間 9時30分~16時30分(最終日は12時まで) 会場 静岡市民文化会館 4階C展示室 前期・中期・後期あわせて80近い講座作品が一挙に展示されますので、なかなか見応えがあります。 日本画というのは、昔ながらのスローな技法と画材で成り立っておりますので、慣れるまでにも大変時間がかかりますし、制作過程も気の長い人でないと続かないものなのですが、講座の皆さんは大変研究熱心かつ大らかな方ばかりで…驚くほど上達されます。講座の皆さんの挑戦的で斬新な感覚に日々刺激を受けながら、本当に楽しく毎回の講座を行っております。 講師である私も出品しております。山桜にしてはかなり派手目に仕上げしました。いつもと違う技法を色々実験したので、近くで見ると試行錯誤の跡が残っていてちょっと恥ずかしいです…。 ▲
by akikomoriya
| 2011-09-16 18:12
| 日本画
![]() 風日祈の歌 部分 タイトルの「風日祈」という言葉は、伊勢神宮にある「風日祈宮」(かざひのみのみや)から拝借いたしました。伊勢神宮内にはいくつかのお宮がありますが、鳥居をくぐって参道を進み、「風日祈橋」を渡った五十鈴川のほとりに、この「風日祈宮」はあります。私はこのお宮が大好きなんです。 「日祈…ひのみ」とは本来「日々の祈り」の意味で、暴風雨や旱天の難の無きよう、また国土によき風とよき雨がもたらせられるよう、日々お祈りするお宮なのです。加えて元寇の襲来に際しては、神風を吹かし国難を払った御神業が讃えられております。 よく「追い風が吹く」とか「風に乗る」という表現がありますが物事の成就に関わるのは、本人の能力や努力以上に、「逆風にむかっている」のか「追い風に乗っている」のか、の違いが大きいと思います。たぶん「運のいい人」というのはこの「風に乗る」ことが上手い人をいうのでしょう。 私は絵を描くときはいつも、自分なりに心を静め、そのときの自分に一番ぴったりの、明るく清々しい言葉を唱えながら絵を描いています。何があってもなくても、そうやって日々淡々と祈り続ける祈りは、どこかの宇宙のポケットにちゃんと蓄積されていて、ここぞという困難の折…自制心も効かなくなるほど辛く悲しいとき時に、まさに神風のように現れて、それらの邪念を吹き払ってくれるのです。どんな困難の時も、心に邪念が無ければ、物事は必ずよい方向に向かいます。そして台風の過ぎ去った後の晴天のような晴れやかな心持ちが、必ず戻ってくるのです。 宇宙には風が吹いている、といつも思います。日々その風に乗ることで、人はよきこと、幸せ、喜び…等をこの世に顕現してゆくことができるのだと思います。 ▲
by akikomoriya
| 2011-09-14 10:42
| 日本画
![]() 愛春惜秋扇面屏風 84cm×180cm 2010年3月15日~21日 あかね画廊にて(東京都中央区銀座) あかね画廊の個展風景です。実家の納屋に眠っていた屏風に扇面を散らしてみました。 お雛様は、40数年前に姉の初節句のために母が買ってくれたもの。さらにその手前にある雛具は母が子供の頃、母の実家で飾っていたもの。どちらも今でも大切にしています。 ▲
by akikomoriya
| 2011-09-12 15:51
| 日本画
![]() 今夜は中秋の名月です。なんだかとってもおめでたい気分でこのブログをはじめています。秋なのに桜でちょっと変ですが、今年は本当にたくさんの桜を描きましたので、初ブログは桜…それも大好きな山桜にしました。 このブログを通して、自分を冷静に見つめたり、新しい発見をしたり、また多くの人々と幸せな交流ができたらよいと思います。 自分の心の中の天窓から見える、輝かしく素敵で力強い風景を、この三次元世界に表現してゆくことが、目下の制作目標です. ▲
by akikomoriya
| 2011-09-12 14:52
| 日本画
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http://akikomoriya.jimdo.com/
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