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龍の話 ④

今日は我が家にまたまた素敵な贈り物がありました。
日頃から親しくしていただいている静岡ユネスコの理事のAさんより、龍の切り絵を頂きました。

実はこの作品は以前私が描いた辰年用の年賀はがきの絵をもとにして、切り絵にしてくださったものです。本当に嬉しいです。
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龍の役割とは「天と地をつなぐ」なのですが、龍を「水」と考えると、地にある時は「水」、天に昇って「雲」あるいは「水蒸気」。そして「雨」としてふたたび地に降りてきます。天の恵みを地に与え、また天に戻ってゆく…の循環が「水」の姿であり「龍」の役割です。

そんなわけで龍にも、天に昇る「上り龍」と天から降りてくる「下り龍」があります。この作品の龍は「下り龍」です。なぜなら天からの贈り物「金の玉」を持っているからです。上り龍はこの玉を持っていません。(すでに地上で使ってしまったから)

そして童子が吹いているのは「龍笛」。これは雅楽でも使われる笛ですが、「笙」が天界の響きを表す楽器として高音ばかりなのに対し、「龍笛」は天と地を往復するので、高音から低音まであります。また「篳篥」(ひちりき)は低音がメインで人声を表していると言います。

思えば「水」は天と地を往復しながら、命を与え、潤し、浄め去り、流し去り、また命を与え…と、この地球を常に循環し動き回っています。山や木や植物に比べると、一所に留まらない不思議な存在です。もしも一所に留まってしまうと、流れが澱み、不浄となってしまいます。流れは激しければ激しいほど、清浄であるのが水です。また一方で長い年月地下で漉し出されたものほど純度は高く、数百年数千年の歳月を経て湧き出した水は格別です。激しくもあり、ゆったりともしていて、水って不思議です。

同じように「龍」も不思議です。


この作品は、我が家の受験生のために、「合格祈願」と「合格して喜んでいる姿をイメージして!」ということで制作してくださいました。本当にありがたいです♪「合格祈願」だけではなく、結果を先に引き寄せて「喜んでいる様子」をイメージしてくれたことが本当に嬉しいです。絶対大丈夫!大成就!です。

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by akikomoriya | 2012-01-29 23:41 | おしゃべり

椿の里

日本平の中腹に「椿の里」という名所?があります。日本平動物園手前の信号を左折して最初の曲がり角を鋭角に入り坂を上ってゆくとすぐにあります。
名前の通り椿もたくさん見れますが、今は牡丹が見頃。園内にはこだわり品の雑貨も販売しており、古民家でお食事もできます。お天気のよい日は富士山も見えて静岡市内が一望できる、と~っても素敵な場所なのです。椿の時期以外でも富士山を見ながら「ちょっとコーヒー」にはうってつけの隠れ家的スポットです♪♪♪

水曜日にSBS学苑のお生徒さん達とスケッチに行ったのですが、いつ訪れても素敵な場所ですね~♪いつもは椿弁当¥1300(値段の割にはめちゃ充実なメニュー)ですが、寒かったこともあり鍋焼きうどんを頼みましたが、これもまた美味♪
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SBSのお生徒さん達はみなさんご熱心で頭が下がります…。一年に何度かこんな風に花の名所を追いながらみんなでスケッチしています。「次は掛川の加茂荘でスミレを見に行こう」とか、「カタクリの群生も見たい!」とか、みなさん色々見所ご存じで、教えられることばっかりです。

そういえば、三月下旬からこの椿の里で、書の小林先生とコラボで、「西行と桜 屏風展」をさせていただくことになっています。椿の見頃は過ぎていますが、まだちらほら咲いている頃だと思います。またぜひお出かけください♪

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by akikomoriya | 2012-01-27 18:12 | おしゃべり

またまた絵本の話 ②

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制作中のヤマハの絵本、表紙はなんとか決まりそうでほっとしました♪
今全体の手直しをしていますが、ピアノの絵本だけあって、後ろを向いてピアノを弾いている姿が多く、ちょっと地味かな~と思ってはいるのですが、まあ仕方ないです…。

前回のブログで「後ろ姿から想像してもらえると…」と書きましたが、そういえばシュタイナー教育のお人形って、顔の無いお人形でした。

ドイツが近代化し社会が合理化してゆく中で、人間の本質を見失わないようにと生まれたのが「シュタイナー教育」なのですが、そのシュタイナーの理念にそって作られているおもちゃがあるのです。静岡では「百町森」という素敵な素敵なおもちゃ屋さんが鷹匠にありますが、一歩足を踏み入れると、そこは夢の世界♪♪♪
子供時代って確かにこんな雰囲気の中に生きていたな~と懐かしく思います。我が家の子供達はもう大きくなってしまいましたが、疲れたときなどふっと自分のためだけに、このお店に立ち寄ることがあります。おもちゃも絵本も素敵なものがい~っぱい♪♪

そこで扱っているお人形は、顔のないものや、顔があっても表情が単純なものばかり。つまり、手に取り遊ぶ子供が自由に想像できるようになっているのですね。ひとつのお人形は子供の腕の中で、老婆にもなり赤ちゃんにもなるのです。

以前つとめていた高校で、何をやっても感覚のよい男子生徒がいて、技術が高いとかうまいとか言うのではなく、その子の視点の広く深いことに毎度驚かされていました。あとで知ったのですがその子のお母様がシュタイナーの勉強に熱心だったと言うことです。もう一人同じように感覚の豊かな女生徒がいて、その子もふとしたことで、子供時代に顔のないお人形で遊んでいた、という事を知りました。本当に驚きました。

この絵本も、地味ではありますが、読み手の想像力を無限に引き出す、しなやかな絵本であるといいな♪と願っています。
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by akikomoriya | 2012-01-22 09:48

またまた絵本の話 

昨年から制作し続けてきた絵本が今大詰めです。来月中旬にヤマハから出版予定の「メロディ」と言う作品です。あとは裏表紙のみとなりました。
今年に入ってから表紙のデザインをあれこれ迷っていたのですが、ピアノと子供の配置をずいぶん悩みました。

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後ろ姿は子供には解釈しにくい、分かりにくい、という声もあったのですが、実際小学校と高校でアンケートを採ってみると、人物を振り向かせて笑顔を見せるよりも、後ろ姿の方がダントツ人気がありました。9割以上の子供達が後ろ姿を指示してくれたので、ごらんの通りの表紙で進めています。

後ろ姿って、日本人的な発想です。見返り美人とか、源氏物語絵巻の美人など、美しい人はたいてい向こうを向いているのですね。日本人は想像するのが得意です。

ピアノを弾いている女の子はどんなお顔をしているのか…絵本を手にした子供達があれこれ想像してくれると嬉しいです。

今週末は全ページの手直しと、裏表紙を画いて…晴れて完成なるか??

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by akikomoriya | 2012-01-20 22:54 | おしゃべり

龍の話 ③

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前回浅間神社天井絵の「八方睨の龍」をご紹介しましたので、今日は「四方睨の龍」をご紹介します。
同じく狩野派の「狩野寛信」による作品ですが、八方睨の龍を描いた「狩野栄信」と違ってこちらは若い!作品も若さと勢いがあります。しかし、幕府側と何らかの摩擦があったようで…切腹をして若くに亡くなっております。と言うわけで、作品数も少なく、静岡浅間神社のこの作品は非常に貴重なのですね。
御用絵師というのはなかなか大変なもので、時の権力者のお気に入るように、ご機嫌を損ねないように…常に気を配っていないと、仕事が来なくなっちゃうのですね。あるいは家がおとりこわしになったり、切腹を命じられたり…こうなるとなかなか深刻です。今のように勝手なことをしてなんでも「アート」とひとくくりに芸術家を気取ることはできません。

一方、栄信は人柄も温厚な方だったらしく、一派をまとめる頭領にふさわしい方。幕府ともほどほどに折り合いを付け、一派を守ったのでしょうね。

「寛信」と「栄信」、対照的な二人の絵師の生き方ですが、どちらの気持ちもよく分かります…。最高の作品を提示してもそれを理解されなかったり、商業ベースに乗せられないと断られたり…。日本橋の画廊のオーナー曰く「一般市民の感覚は50年古いですからね」
発注者の感覚に合わせて、涙をのんで描き直すこともあります…そこで絵師の意地を見せるか、所持者の満足感を優先するか…です。基本的に感覚の合わない人とは仕事はしない方がよいと言うことを、最近しみじみ感じます。

しかし、相手が幕府ですとそうも言っておられません。

ただ、こういった体勢から離れて、つまり破門されて、自由に絵を描き続けた絵師もいます。英一蝶や久隅守影などがそうです。この二人の作品が私はだ~い好きなのです♪またそのうちご紹介します♪

勝手に描いて勝手に発表できる今の時代はしみじみ幸せでございますね~♪

ところで静岡浅間神社天井絵は他に栄信・寛信の作品があわせて6枚あり、いずれも天女の絵です。これがまた素敵!是非ご祈祷を依頼されて大拝殿にて実物をご覧くださいませ♪
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by akikomoriya | 2012-01-10 00:19 | おしゃべり

龍の話 ②

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今年は辰年ということもあり、あちこちで龍の絵を見かけます。
私にとってお気に入りの龍の絵といえば…なんと言っても静岡浅間神社大拝殿天井絵 「八方睨の龍」です。江戸時代、木挽町狩野派の狩野栄信の作です。

普通に参拝するだけでは拝観することはできないのですが、家内安全とか学業成就などあるいは七五三や初宮参りなどでご祈祷を依頼すると、大拝殿に入ることができます。

ちょうど17年くらい前にこんなことがありました。夢の中で私は龍の絵を描いていました。最後に目玉を入れて…まさに「画竜点睛」のごとく、素晴らしい龍に仕上がりました。あまりの素晴らしさにまさに「自画自賛」状態の私は、夢が覚めても未だ興奮冷めやらず…

それから一ヶ月くらいしたある日、梅ヶ島温泉に行こうと思い、母を乗せて車を走らせ、「そうだ浅間神社でひと休み~」と神社の駐車場で車を止めた瞬間、「プツッ」とエンストしてしまったのです。仕方なく近くのガソリンスタンドのお兄さんを呼び修理していただいている間、暇なので社務所のお守りなんかを見てぶらぶらしていると、土産用の絵はがきに目がとまりました。それは浅間神社天井絵の絵はがきでした。

…どこかで見た記憶が…それはまさに夢で見た(描いた)龍だったのです。絵はがきにはもうひとつ「四方睨の龍」もありましたが、夢の龍はそれではなくて、はっきりと「八方睨の龍」なのでした。

それ以来、人生の節目には必ず浅間神社に参拝し、ご祈祷をお願いし、この八方睨の龍に挨拶することにしているのです。そして作者の狩野栄信は、きっと私に絵を描かせてくださっている「守護霊様」なんだと、勝手に信じています。

ひたすらに描いて描いて…の人生ですが、ひとりではないと、いつも言い聞かせて描いています。昨年末の仕事納めは31日、今年の仕事始めが1日で、この冬も休む間もなく描いていますが、昨日やっと少しめどが立ち、ほっとしています。この先もきっと、八方睨の龍とともに、描いて~描いて~また描いて~の人生なのだと思います。

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by akikomoriya | 2012-01-04 21:43 | おしゃべり

龍の話

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明けましておめでとうございます。
みなさま新年いかがお過ごしでしょうか?
昨年は本当に色々ありましたが、今年は少しずつでもよい方向へ向かってゆけるよう、一人でも多くの方が希望を持って生きてゆけるよう、心よりお祈り申し上げます。

今年は辰年ですが、昨年末に我が家にも「龍」が来ました。
書家の小林椿園先生から「雲蒸龍変」の書を頂きまして、さっそく額装し玄関に飾らせていただきました。ひとつの作品を作るのに150枚は書かれるとのこと、恐縮しております。

椿園先生は時々不思議な体験をする人なのですが、夏に「木枯しの森」の制作で、ご一緒させていただいた後、木枯らしの森の上に龍のような雲を見たとのこと。その雲にはちゃんと目も角もあって…と写メを送ってもらったら、ほんと~にそうなんです!これには驚きました~!!
椿園先生曰く、「気のせいだよ」という人はそれっきり、でも「本当だ龍だ!」って言う人は本当に龍から力をもらえるのだそうです。それで私もその雲を龍だと信じています。

それからしばらくして、「今度は夢で龍を見たよ~」と連絡があり、なんと木枯しの森から白い龍が4体、空に昇るのを見たそうです。そしてこの書「雲蒸龍変」は、その後書いてくださったものです。本当に龍の力が宿った、もの凄いパワーの作品だと思います。

この先ますます、椿園先生の龍パワーが日本中に世界中に広がってゆくことを心から願っています。

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by akikomoriya | 2012-01-03 23:45 | おしゃべり