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朔風葉を払う


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秋も深まって参りました。
茶畑から見える景色はまるで絵のようです♪

七十二節気では今時分を「朔風葉を払う」というらしいです。
ご近所をお散歩しましても
どの家もどの家も落ち葉掃きにご苦労されております…

あんなに暑かった夏が
もう随分遠いことのように思われます…
季節のない国の方達にしてみれば
日本の四季は何と慌ただしく感じられることでしょう。

四季折々、着るものも食べるものも、常に変化する
生まれたときから日本人ですので当たり前に思いますが
これはなかなか大変なことでございます。

あまり主婦業は得意ではありませんが
こんな怠け者の私でも
気に掛けている季節の変化への対処も色々とあるわけで…

たとえば、春になると
ストーブしまって、こたつをしまって、こたつ布団を洗って干して
冬物を洗ってしまって、洗えないものは日に干し
春物を出して洗ってまたしまい

そうこうするうちに梅雨がきて
雨でも換気しないとカビが生えるのでほどほどに窓を開け
梅雨の晴れ間はここぞとばかりにものを干し風を通し
早めに庭の草の芽をむしり
温度は上がり、梅雨は明けずの嫌~な季節をなんとかやり過ごし

やがて
ど暑い夏が来て
暑くても体は冷やさず飲み食いに注意し
食べやすく栄養のあるものを日々工夫し

そして9月になったら暑くても冬支度
冬布団を干し毛布を干して
扇風機をしまい夏物を洗ってしまい
落ち葉が散り始めたらマメに庭を掃き
結露するので窓もマメに拭き、

そしてまたそうこうするうちに
次のお正月が来るのでございます。

ひと昔前の日本人は
これに加えて
梅干し干すの漬けるの味噌を仕込むのと
際限なく仕事はあったわけです。
現代社会の忙しさとはまた違った忙しさなのであります。

この合間合間に年中行事があり
お正月が終わると、ひな人形を出して干してしまって
五月の飾りを出して干して飾って、七夕をかざって捨てて、お盆飾りを作って、月見、クリスマス、
そしてまた正月!
忙しい忙しいと言いつつも
これらを割愛すると何だかやっぱり寂しい…

というわけで
今日は何を申し上げたかったかと言いますと
よく日本人は働き者だとか、マメだとかいいますが
まさに日本の風土が日本人をそうさせたのだとしみじみ思います。
気温も湿度もあまりにも変化に富む風土に衣食住がきちんと対応できませんと
すぐに風邪をひいてしまいます。

日本人の一年は
慌ただしく支度し片付けるのくり返しでございます。

しかもこの季節の変化を楽しむべく年中行事を行い…
支度し片付けるの項目はさらに倍増!

明日から12月
我が家もそろそろクリスマスツリーを出さなくては♪

支度し片付けるを慌ただしく行う日々が
実はなんだかんだ言って幸せなのでございます…
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by akikomoriya | 2013-11-30 23:34

江戸風情 ③

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松谷みよ子さんの著書で
「おときときつねと栗の花」という児童書があります。
民話の収集に出向いた折
岐阜県恵那で聞いた話らしいのですが
じんわり、しみじみ、心に残る物語であります。

東京からきた子守の女の子が
東京に帰りたい東京に帰りたいと思う内に
山の中で狐の親子に化かされて
本当に浅草の縁日の雑踏を彷徨っていた、というお話し。
今風にいえば「ワープ」ということかもしれません。
負われた子も連れていた子も本人も
山中で発見されたときは傷ひとつなく
山間部ではこいういう「神隠し」とか「天狗にさらわれた」とか
結構、昭和になってもあるようで
静岡の山間部でもリアルな話を聞いたことがあります。
なんといっても本人がまだ生きていて
村人全体の記憶だったりするから面白い。
今年99歳で亡くなった祖母も
村であったいろんな不思議な話、もちろん昭和の話を
色々聞かせてくれましたっけ。
遠野なんかにいけばもっとわんさか残ってるんでしょうかね。

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浅草をさまよっていると
この平成の現代でも
ひょんとそんな不思議な出来事に遭遇してしまいそうな気がします。
雪女もムジナも本当にあったことかも知れないと思えてくる…

高校時代、夏休みの古典の宿題で「雨月物語」の原文を読み
妙に気に入ってしまった記憶がありますが
怪談て怖いと言うよりはなんかしみじみ来るものがありますね~♪
杉浦日向子さんのマンガにも「百物語」という怪談があります。
でも読み物としては小泉八雲の怪談がやっぱり面白いです。

ホラーと怪談は全然違う…
怪談には江戸庶民の人情が溢れている
そして
人間ってこういうもんか~と思わせる発見がある♪
命の教育とかするよりも、ひでぇ殺しかたすると祟るよ!
の方がストレートにくると思うのですが。

人間は不可思議なもの
そして人も動物も木も自然の全てに魂があって
どこかで繋がっている
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今日の空のように
心はいつも晴れやかに…


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by akikomoriya | 2013-11-20 22:10 | おしゃべり

江戸風情 ②

富士山の雪化粧がずいぶんとすすみました。
ちょっと前まではアポロチョコみたいでしたが
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大分下の方まで白くなりましたね~

前回杉浦日向子さんのお話しをしたので
今日はお気に入りの一冊をご紹介します♪

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「江戸アルキ帖」っていうんですが
まるで今日そこへ行ってきたかのような絵日記みたいな本です。
絵の横には「浅草浅草寺」とか「神田豊島町」とか場所が記載されていて
あたかもそこで見聞きしたと思われるものがリアルに書かれている。

杉浦さんは
江戸文化研究者でもあったわけですから
リアルなのは当たり前かも知れないけれど
想像力の域をほぼ超えております。

想像の翼に乗って
時間を超え
本当に江戸に行って見聞してきたかのような本でございます。

どんな人でも
何故そうなのか理由も分からずに「そうである」ということが
あるものなのですが
杉浦さんは江戸を愛してやまない想いのまま死んで
またこの現代に生まれ変わってきたんだと
素直に思われます。
理由もなく湧き上がる欲求にそって生きてゆくことは
勇気は必要ですが
大切なことだと常々思います。


話は変わりますが
学生時代、やたらと朝顔が好きで
やたらと描いておりました。
描くのも好きですが観察してスケッチするのが好きでした。
弦の妙、花の潔さ、形の明瞭さ、様々な意味で朝顔が好きでした。

そんなある日夢を見ました。
場面はおそらくは江戸中期。
年老いた師匠のもとで私は絵を習っておりました。
まだ若い娘でした。
女など絵描きにもなれるはずのない時代でしたので
まあお嬢様の手習いといったところだったと思います。
しかしながらこれがまあ結構上手に描いておりまして
師匠は言葉少なにも大変喜んでくれているのが感じられまして
夏の朝、師匠の館の縁側で、朝顔のあんどんを描いている私は
大変幸せでありました。

目が覚めても今の自分に中々戻れないものがありました。

それからしばらくして
私が大学のアトリエで描いていた朝顔の絵は
ある公募展で大きな賞を頂きました。
そしてそれもあって銀座の画廊で展示会ができるようになりました。

随分後になって
今の銀座あたりは木挽町といって
狩野派の工房があったことを知りました。

あの夢が本当だとしたら…
あの頃はただの小娘の手習いだったものを
今は仕事として日々過ごしている
その幸せをしみじみ思います。

懐かしくあたたかい
江戸の思い出でございます…


話は長くなりますんで
今日はここまでに致します。
続きはまたいつか…
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最後に浅草寺の豆寒天でございます♪
美味でございます…

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by akikomoriya | 2013-11-20 11:20 | おしゃべり

江戸風情


頭痛のひどい娘の治療のために東京へ

昼前後時間ができたので
なんとなく浅草寺へ
この数ヶ月
遊びもせず黙々と受験勉強に励む娘に
ちょとご褒美のつもり
今回のテスト数学が撃沈してかなり落ち込んでおります…
元気出してちょ♪

仲見世通りは外国人相手の奇妙なお土産も多く
なんだかね~
それで一本裏の通りを歩く

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気の利いた団扇
でも寒いから買わない
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11月なのにまだほおずきが飾ってある…浅草ですわ~

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うわ
巨大な梅干し

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空が青いでございます

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そして広いでございます

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こちらは平成の宝珠♪スカイツリーでございます

江戸最古のお寺といいますから
浅草寺は本当に古い
ご由緒を読む限りでは飛鳥時代からあるらしい
推古天皇の時代って、あーた随分昔でございますよ…
都から遠く離れた蝦夷地にねぇ

東京は嫌いですが
江戸が懐かしくて学生時代もよくふらつきました
浅草、谷中、柴又、水天宮…
江戸の匂いを探しながらふらふらと歩いちゃ食べちゃ
今思えば贅沢に時間を使っておりました…
江戸の風情を描いた漫画家杉浦日向子さんの後書きに
「江戸からの何ものか」のメッセージに促されて描いているみたいなコメントがあり
この感覚…よくわかります
江戸時代は終わっても
江戸文化はこの先もずっとずっと残っていてほしいものです
日本人であることを忘れないためにも…

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by akikomoriya | 2013-11-17 21:31 | おしゃべり

お茶の花

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大分寒くなってまいりました。
茶畑はお茶の花が満開でございます。
小さいですがご立派なつくりでございます。
椿の仲間なので
花弁の形が椿と同じ。

しばらくは
お茶、山茶花、椿とお花が楽しめます。
同じ種類の花をよく観察して描くとレパートリーが広がります。

マメ科の植物も
藤がしっかり描ければクローバーも萩も描けるようになります。

同様に桜が描ければ梅も桃も描けます。

ところで
我が家のマリアちゃんは
お散歩から帰りますとちゃんと前足後ろ足を順序よく洗うのです。
もちろん洗ってもらうのですが。

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二本足のおぼつかなさが可愛らしい…
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by akikomoriya | 2013-11-07 23:08 | おしゃべり

スノーマン♪

先日の雨のあと
富士山の雪化粧がさらにすすみました。
こちらは雨でもあちらは雪ですからね~♪
この時期は積もったり溶けたりのくり返しで
年内はなかなか真白くはなりません。
一番たっぷりと積もるのは
やはり年を越して春先でしょうね~。

日本人でも遠方から見えた方だと
真夏なのに
「富士山白くないね~」とおっしゃるそうです。
夏は黒だよっての。

ところで
雪というと思い出すことがあります。
子ども達がまだ本当に小さかった頃
クリスマスのイベントで
「スノーマン」の音楽と映画の会がありました。
大好きなスノーマンを見られるというので
子ども達はおめかししてアクトタワーに連れて行かれ
二人とも真剣な表情で見入っておりました。

そして!
ついにぼうやがスノーマンに連れ出され
空を飛ぶシーンに!
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会場は例のスノーマンの名曲がマックスに響き渡り…
その時
何を思ったか妹の方が急に立ち上がり…
身を乗り出して
鼻血がタラ~

急いで鼻に紙を詰めて何とかおさまったのですが
映画が終わった後
兄も妹も無口で不機嫌でした。

聞けば
「スノーマンと一緒に飛べると思った」
と口を揃えて言うのです。
特に妹の方は
「今こそ飛ぶ!」と思って立ち上がり興奮のあまり鼻血が出たようなのです。

不機嫌なふたりをなだめながら帰宅しつつも
心の中では笑いが止まらなかったのでした♪

鳥になりたいの空を飛びたいのと小さい頃からよく言っていた娘は
夏休みの作文が入賞し
海外を訪問することになりました。
国内旅行が精一杯の小市民な我が家では
一度も飛行機に乗せてあげられないまま今日まで来てしまったので
神様からの大きな大きなプレゼントでした。

知らぬ間に成長し…
学校での授業が作文のヒントになっていたらしく
お世話になった中学校の先生方にも
心から感謝申し上げます…

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by akikomoriya | 2013-11-02 17:21 | おしゃべり