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静岡ユネスコ講座 5月21日

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静岡ユネスコ協会 今年度のユネスコ講座です!
今年から年間計画表のチラシを作成することになりました。
場所は第一回目だけが青葉通り沿いのアイワビル4階で
あとはアイセル21です。
第一回目の5月21日は
古武術からヒントを得て体の使い方を学ぶ術です。
人気の先生で、通常3000円はする講座ですが、ユネスコ講座なので「無料!」
この機会にぜひ!!!
年をとってもますます体が使いやすくなるという
ぜひおいで下さいね~!


# by akikomoriya | 2022-05-10 22:56 | おしゃべり

ジャポニスムふたたび83話 「まことの花」体得への道

清々しい陽気が続いております。皆さまいかがお過ごしでしょうか?

自分も50歳を過ぎ、しみじみ年齢を感じるようになりました。

人生最後の瞬間まで、花として生きられたらいいな。


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「まことの花」体得へ続く道

    

 

519日は、室町時代の申楽師、観阿弥の命日である。静岡とは縁が深く、静岡市静岡浅間神社への奉納舞を最後に、同地を終焉の地としている。

息子の世阿弥が残した「風姿花伝」は、日本の技芸に関わる人々によって読み継ぎ語り継がれた芸術論であり、同時に「人生」というすべての人の上に繰り広げられる舞台を、如何にして生きるかの指南書でもある。

「風姿花伝」では、舞台での魅力を「花」といい、声や容姿が最も美しい時期を12、3歳の頃とする。それはつまり、どんな芸人も人生の早い時期に美の絶頂を迎え、その後の長い年月は、劣化と喪失に生きることを示している。

その一方で「風姿花伝」には、もうひとつの「花」がある。これを「まことの花」という。「まことの花」とは、10代では決して到達しえない、老いてなお増す魅力である。目に見える魅力ではなく、目には見えない、いわば気配の魅力である。10代の「花」が失せた後も、この「まことの花」を体得するための修行が、人生最後の日まで続いているのだ。

老いとともに増す魅力。静岡浅間神社に奉納された父観阿弥の人生最後の舞台とは、おそらくそうした舞であったのであろう。半月後に死へと旅立つ老芸人の舞は、観衆すべてを感嘆せしめたという。

「老い」とは、往々にして悲哀を持って語られる言葉である。美しさも体力も、喪失の一途をたどる日々、誰の心にも不安や悲哀が襲い来る。しかし、年齢とともにさらなる魅力へ向かっていると思えば、あらたな目標が生まれる。「まことの花」という目標を知ることで、一人の人間の生き方が全く異なってくる。

日本とは、技と芸によって生きるべき道を学ぶことができる国。それは、死ぬ瞬間まで続く、美しくも厳しい技芸の道である。 

 


# by akikomoriya | 2022-05-07 18:52 | ジャポニスムふたたび

『ジャポニスムふたたび』 鴨江アートセンターのお話し会のご案内

「ジャポニスムふたたび」お話会のお知らせです。
5月15日(日)13:30~
鴨江アートセンター104
¥1500
今回は、浜松市内にある和菓子屋
「秋葉坂下へっちゃらや」さんの和菓子付で
「いただきます」の心を深堀するワークショップもあります
。世界の流れを変える「和」の文化。摩訶不思議日本語についてや、
今日本人として世界のためにできることなど、盛りだくさんの1時間半です。
ぜひおいでください!
お申込みは
053-452-7004(へっちゃらや)
私のところに直接連絡でもOKです。
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# by akikomoriya | 2022-04-28 23:25 | ジャポニスムふたたび

みなさまのお作品♬

すっかり春めいてきました。
あちらこちらでお花の便りです。
SBS学苑の皆さまもこの冬は寒さにも負けず
大変ご熱心に通ってくださり、本当に頭の下がる思いでした。
では早速皆さまのお作品を紹介させていただきます<(_ _)>
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まだ日本画を初めて間もないKさま
ぐいぐい制作する描きっぷりが素晴らしい!
作品からもエネルギーが伝わります。
オリーブの葉っぱや実の中間色をとても丁寧に描けました。
ところどころ明るい黄緑色が入っていてアクセントになります。
優しく逞しいオリーブです!

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お次はNさま
実はこの構図で二点描いて下さいまして
それぞれ風合いが違います。
お手持ちの木彫りのお雛様を絵におこし
立体感をどう表現するか悩みました。
影の部分の色の選択が成功していますね。
来春のお雛様には飾ってくださいね~!

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とても苦悩していたMさま
赤紫がお好みで、Mさまカラーとなっています。
今回も背景に赤紫を加え、二転三転・・・
納得いくまで追及するお姿が素晴らしいです。
この過程が大事なのです。
寒さの中に凛とさく椿になりました。
本当にお疲れ様でした!

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紅葉に挑戦されたUさま。
少しずつ線の描き方も上達されました。
お茶碗の図柄にも良さそうな温かな仕上がりです。
こういうお茶椀でお茶を頂いたら、心がほっこりしますね。
次は草むらに挑戦しておられます。
引き続き張り切っていきましょう!

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大変長いお時間を掛けて仕上げてくださいました。
Kさまの桜です。
この桜は秋の内に咲く珍しい種類です。
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はなびら一枚一枚の重なりがとても綺麗です。
しかも遠景になっている桜も自然な広がりを感じます。
青く透明な空気の中に佇む桜。
その青も、丁寧に色の変化を持たせながら
不思議な空間を実現しています。
素敵な一枚、ぜひお宅に飾って下さいね!

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Hさんのアネモネ二枚。
なんともおしゃれです。
紫の色味がお品よく、赤白とのバランスも良いです。
蝶々はコラージュで、貼り付けた後に
さらに上から絵の具を乗せて馴染ませています。
以前もポピーの横長作品を仕上げてくださいました。
この構図がお得意ですね!
ずっと見ていたいような穏やかなお作品です。

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最後Nさまの金太郎ちゃんです!
以前描いた作品を手直しし、今年のお節句に間に合いましたね!
どなたかに贈られるのでしょうか。
きっと喜ばれますよ!
なによりお顔の表情がよいです。
ふくふくもちもちしたお肌もお上手・・・
新緑の5月に似合う素敵なお作品になりました。

これからお花も溢れ、外にスケッチするにも良い季節になります。
皆さまのパワーを頂きながら私も制作に励みたいと思います。
皆さま今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます<(_ _)>



# by akikomoriya | 2022-04-10 10:52 | SBS学苑 日本画教室

ジャポニスムふたたび82話 線に気を込め伝統の美追及

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4月4日静岡新聞朝刊 「気」を線に込め伝統の美追及

西洋は目に見えるものを表現し、日本は目には見えないものを表現する。これは西洋の美と日本の美の、もっとも大きな違いである。

 その「目に見えないもの」をあえて言葉にするとしたら、それは「気」ではないかと思う。これは宇宙に遍満(へんまん)する生命エネルギーと言うべきものである。どのような気が、どのように流れているかによって、作品の良し悪しが決まる。

この「気」を表現するための方法のひとつに「線」がある。つまり、「線」に「気」を込めるのである。水墨画はもちろん、尾形光琳や酒井抱一などの琳派でも、色の美しさや滲みの風合いだけでなく、「線」に「気」が通り、線が生きているからこそ、見る者を惹きつける。

しかしながら、こうした事柄を言葉で伝えることは難しい。目には見えないものを描くための技法なのだから、実際、説明のしようもない。おそらくは、師匠の描いている背中や気配などから、ただ見て学び、その弟子もまた見て学び、を繰り返し受け継がれてきたのだろう。

さらに、こうした日本の表現を、現在の日本の大学で育てていくことは難しい。何故ならば、芸大美大を受験する時に必要とされる技能は、毛筆による線の美しさではなく、西洋的な鉛筆デッサンによる立体表現の技能である。「目に見えるものを正確に捉える」ための西洋的な描法を、「絵画の基礎」として教え込まれた学生たちが、材料だけ和紙や墨や岩絵の具を使ったところで、この国に脈々と受け継がれてきた「目に見えないもの」への崇敬を、受け継ぐことが果たしてできるのだろうか。

薄っぺらな紙一枚の絵空事に、この宇宙に遍満する生命エネルギーの片鱗を、掬い取るようにしてとらえ表現する魔訶不思議。道のりは遠いけれど、そうした昔ながらの日本の表現を追求してみたいと思っている。




# by akikomoriya | 2022-04-10 10:30 | ジャポニスムふたたび