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ジャポニスムふたたび お話会のお知らせ

第二回「ジャポニスムふたたび お話会」
~絵で見る西洋と日本の価値観の相違/SDGsの盲点~
浜松の方は、残りあと数名です♪
前回は縄文の和の志についてと
「いただきます」の言霊を紹介しましたが、
今回は19世紀末に西洋で何が起こったのかの話から
「畏む」という文化の重要性をお話いたします♬

① 浜松秋葉神社 浜松市中区三組町39番地
10月30日(日)
13:30~15:00     
参加費:2000円 ※和菓子お茶付き 
定員30名 要予約 代金を添えてお申込み下さい
【お申込み先】
浜松秋葉神社  053-453-0843
秋葉坂下へっちゃらや 053-452-7004

②アルカンシェル
沼津市御幸町7-21
11月1日 昼の部13:00~ 夜の部19:00~
参加費:2300円 ※和菓子お茶付き
定員:各18人
【お申込み先】アルカンシェル 055-933-2788
テキストの画像のようです

# by akikomoriya | 2022-10-18 01:09 | ジャポニスムふたたび

皆さまのお作品

SBS学苑の皆さまのお作品、夏の間にたくさん仕上がりました!
私の制作より、皆さんのペースの方が早くて
ご熱心さにただただ頭が下がるばかり・・・

ではでは早速ご紹介いたします!
今回はみずみずしい美味しさが溢れんばかりのお作品が揃いましたので
美味しい系からご紹介いたします!
皆さまのお作品_e0240147_22422322.jpg
Tさまのお作品
サラダには欠かせないフレッシュなレタス!
堀文子さんのお作品を参考に仕上げてみました。
レタスのくねくねを、模様のようにとらえて
かつ、単調にならないように
仕上げは少しずつ色を重ねて深みを出しました。
パリパリレタス‼おいしそう~!

皆さまのお作品_e0240147_22422047.jpg
お次はNさまです。
こちらも堀文子さんのお作品を参考に・・・
やはり女性は台所に立つ時間が多いですから
野菜には気持ちが入ります。
パリッとして、しかも重量感のある白菜!
お得意の陶器と唐辛子の赤が白菜の緑を引き立てます!
白菜の白い部分の濃淡も、自然に描けましたね!

皆さまのお作品_e0240147_22415676.jpg
同じくNさま
夏ミカン~!
冷やして食べると美味しいですよね!
背景の微妙なグレートーンが黄色と似合います💛
蝶もいい感じ・・・
やはり生き物が入ると画面が生き生きしますね。
黄色い揚羽と黄色の夏ミカン
葉っぱもみずみずしい・・・

皆さまのお作品_e0240147_22425523.jpg
そして…Mさまの檸檬!
黄色と紫は補色なので、これまた映えますね~!
とても存在感があって、とっても酸っぱそう!!!
ちょっと緑がかった色味に
ボコボコした質感が檸檬らしい!
金色の落款もおしゃれです!
蜂蜜レモネードにしたいですね~!

皆さまのお作品_e0240147_22492103.jpg
ふたたびNさまのトウモロコシ!
背景に銀箔を潜ませ、個性的なトウモロコシに!
毛の部分はパールアフレアを使って
フワフワと繊細に光る様子を描きました。
実がひとつひとつ違っていて、しかもふっくらとしていいですね!

やはり夏はしっかり食べないと!

皆さまのお作品_e0240147_22443559.jpg
少し趣向を変えて、Iさまのガーベラ。
このガーベラは、普通のガーベラではなくて、原種に近いもの。
花びらが繊細です。
背景は和紙の風合いをそのまま使って
凛とした、素朴な強さと可愛らしさが描けています。
緑の葉っぱも丁寧に描けました。

皆さまのお作品_e0240147_22415468.jpg
講座内唯一の男性、Uさま!
いつも頑張っていらっしゃいます。
葉っぱの自然なカーブを何度も練習して本番に臨みました。
なかなか描き直しが効かない技法なので神経を使います。
白い蝶は何度も描き重ねました。
草むらの中のモンシロチョウ、光って見えます!
ぜひご自宅に飾ってくださいね!!!

皆さまのお作品_e0240147_22423794.jpg
おなじみNさまの富士山!
今回はかなり苦戦されました。
新緑の緑がとても良い感じです。
桜草の群生も難しかったですね~私には書けそうにないです💦
富士山も心なしかほんわか優し気に見えます。
空も、新緑も、ピンクも、柔らかな中間色でまとめて
富士山だけがくっきりと群青に!
バランスよく描けました✨

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続けてNさま
昔描いた作品を手直しされて、おしゃれにリニューアル!
白い鳩が素敵です~
鳩に呼応して女の子も協調!
とても個性的な作品です。
鳩と背景が高山辰夫の作品を思わせます・・・
ちょっとアンティークな額が似合いそうです・・・
素敵になりました!

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最後は木のお作品をふたつ!
ベテランのHさま
いつまでもチャレンジャーな姿勢に、頭が下がります・・・
今回巨木に挑戦されました。
深山の一本桜でしょうか
花は儚く、幹はずっしりと・・・これは難しい・・・
見事にまとまられました!
背景の木々と同化してしまいそうなところ
微妙にバランスをとってくださいました。
難しい・・・素晴らしい・・・私にはできそうにない・・・
後ろから後光のように日が差し込み、桜の巨木はすでに神々しい光を放っています✨

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皆さまのお作品_e0240147_22431483.jpg
Kさまの不思議なご神木!
神社に実際にあった木を描いて下さいました。
本当にこんな風に丸くこぶになっているのです。
実際見に行ってみたいです。
霊気を放つ様子が伝わります。
描かれることで、木の霊気と、Kさまのもつエネルギーが調和して
さらなるパワーを放出しております・・・
玄関に飾っておきたい一枚です!

皆さまのお作品を拝見しながら
私はいつもパワーを頂いております。
あまりたいしたご指導もできず・・・
皆さまそれぞれにパワーがおありなので、一緒に描いているだけで
相乗効果を感じます。
そのおこぼれをいただきたく、森谷は毎回通わせていただいております。
いつも本当に有難うございます<(_ _)>





# by akikomoriya | 2022-09-19 23:21 | SBS学苑 日本画教室

ジャポニスムふたたび 85話

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8月2日静岡新聞朝刊です!


江戸社会はSDGs最先端

江戸の暮らしがSDGsの最先端であったという話をよく耳にするようになった。世界最高の識字率を誇っていたという寺子屋制度や、致命的な環境破壊や森林の乱伐が無かったこと、紙くずひとつおろそかにしないリサイクル、リユーズ能力の高さなど、SDGsが掲げる17のゴールのうちのいくつかを、すでに150年前にクリアしていたと言える。

特に、屎尿を有料で回収し、肥料として販売していたシステムは興味深い。現在の金銭価値に置き換えると、年間40億円の一大産業であったといい、屎尿すらも無駄なく循環させる江戸の智恵には驚かされる。

一方、中世ヨーロッパでは、屎尿や汚物は川や路上の溝に捨てたため、河川は汚濁し、市街地の路上は悪臭が立ち込めていたという。当時のパリやロンドンの人口をはるかにしのぐ、江戸100万人都市において、秩序ある循環社会が実現していたことは、今一度振り返って考える価値がある。

日本人が汚物の処理に神経を使っていた理由は、もちろん清潔好きな民族性もあるだろうが、山川草木すべてが神である日本人にとって、人間の生活空間の「外」とも言える山や川や海が、神のおわす場所だったからではないかと思われる。そこに汚物を捨てるということは、神々の神域を汚すことになるから、不吉で禍々しい行為だったにちがいない。

今や、海洋は人類の巨大なゴミ箱と化し、その中には日本製のペットボトルやプラスチックもある。不要なものを「外」に捨てるという感覚は、本来日本人が好むやり方ではなかったはずだ。水にも土にも還らないプラスチック製品の扱い方を、日本人の経験知で少しずつでも解決したいものだ。

未知の取り組みに挑むような感覚を与えるSDGsだが、すでに実践されていた日本の古き良き知恵を振り返りながら、日本流のSDGsを発信できたらと願っている。


# by akikomoriya | 2022-08-02 21:10 | ジャポニスムふたたび

ジャポニスムふたたび お話会のお知らせ

「ジャポニスムふたたび」お話会
次は沼津のアルカンシェルと浜松秋葉神社です<(_ _)>
①アルカンシェル      
静岡県沼津市御幸町 7-21
7月26日(火) 13:00~15:00     
参加費:2300円 ※和菓子お茶付き 
定員18名【要予約】 
お問い合わせ : 055-933-2788
②浜松秋葉神社      
浜松市中区三組町39番地
7月31日(日) 13:30~15:00     
参加費:2000円 ※和菓子お茶付き 
定員20名【要予約】 
お問い合わせ: 053-453-0843 秋葉神社にて受付中
持続可能な社会のために
今、日本人にできること、
日本人にしかできないことをお話します。
パンドラの箱の底に残された「希望」とは
私たち日本人ひとりひとりの掌の中に…!



# by akikomoriya | 2022-07-23 21:19 | ジャポニスムふたたび

ジャポニスムふたたび84話「精神的な高み尊ぶ軸 今こそ」

7月4日静岡新聞朝刊です。ジャポニスムふたたび84話
『精神的な高み尊ぶ軸 今こそ』
 初代駐日領事ハリスが下田に来航したのは、1856年のことだった。下田の玉泉寺に領事館を開いたその日の日記は興味深い。「疑いもなく新しい時代が始まる。あえて問う、日本の真の幸福となるだろうか」
 ハリスばかりではなく、当時日本を訪れた多くの人々が、新しい文明を受け入れつつある日本の行く末を案じていた。あれから150年、そうした人々の予見は、当たらずとも遠からずである。
明治の開国以来、勤勉と忍耐を勲章に邁進し続け、豊かさを手にしたはずの日本は、現在どうも元気がない。世界160か国を対象に行われる幸福度調査は昨年も54位と低く、さらに自殺率は先進国の中ではロシアに次いで2位、特に子どもの自殺率はトップ。若者の自己肯定感の低さは社会問題となっている。
 明治の文明開化では、あらゆる日本的なものを「劣ったもの」として脱ぎ捨てるところから始まった。そこに大きなボタンの掛け違いがあったのではないだろうか。
日本語は英語に劣り、伝統的絵画は洋画に劣り、着物は洋服に劣り、医学も教育も社会システムその他すべてにおいて、「日本は劣っている」という概念から、日本の近代化が幕開けた。
しかしながら、日本文化の中枢には、物質的な豊かさに先行する、「精神的な高み」を尊ぶ文化が脈々と流れている。縄文以来ブレることのないその軸は、様々な外来文化の流入にも押し流されることなく、むしろそれらをしたたかに吸収し膨らめてきた。モノや金銭よりも、精神的な高みを尊ぶ日本文化は、持続可能な発展を求める現在の地球社会において、大いに注目を集めている。
 日本独自の思考を学び直し、日本文化の有用性を確認することで、「自己肯定感」ならぬ「自国肯定感」を高めたい。それが、現在の日本のみならず、世界全体を、真の幸福に近づける有効な手立てであると筆者は思っている。
イラストのようです
「ジャポニスムふたたび」1~50話をまとめた書籍のご案内https://www.bokuyosya.com/




# by akikomoriya | 2022-07-06 07:03 | ジャポニスムふたたび